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『学園アイドルマスター』先行レビュー。可愛い王子様系アイドル・有村麻央の魅力、SLGとカードゲームが融合したゲームシステムについて紹介【学マス】

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 『アイドルマスター』シリーズ新作アプリ『学園アイドルマスター』の先行レビューをお届けします。

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『学マス』ではチュートリアル終了後にSSRアイドル1人を選んでもらえる! 今回選んだのは……【学園アイドルマスターレビュー】


 『学園アイドルマスター』ではゲーム開始後、チュートリアルで花海咲季、月村手毬、藤田ことねの3人から1人を選んでプロデュースを行うことになります。

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 とはいえ本格的にプロデュースするわけではなく、あくまで最低限のチュートリアルとしてゲームの基本を学ぶことが可能。プレイ時間も短く、サクッと最終試験まで進みます。ちなみに、チュートリアルはスキップもできました。

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 チュートリアル終了後は、SSRプロデュースアイドルを1人選んで獲得できます。選べるのはSSRアイドル9人で、先行プレイ時点で実装されているのもこの9人。リセマラなしで推しのアイドルを確実に入手できるのは親切設計ですね。

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 なお、選べるのは1人。今回の先行プレイでは時間の都合上、じっくりプロデュースできるのは1人までなので、慎重に選ぶ必要があります。

 公開されているPVや公式サイトのプロフィールなどを参考にしながら、悩むこと数時間。母性あふれるお姉さん系アイドルの姫崎莉波か、天才&鬼才キャラで、プロフィールで唯一プロデューサーに好意を示してくれている篠澤広か……候補は多数(なんなら全員)いましたが、最終的に担当することになったのは…!

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▲この娘に決めたッ!!
 カッコいいアイドルを目指す女の子、有村麻央!

 筆者は“王子様系アイドル”が好きではあるのですが、なんとなく心の中にいるとある存在に遠慮して、候補から外れていた……いや、外していたふしもあった彼女。そのかたくなな心を一変させたのが、公式紹介PVでした。まさかの王子様系でいながら可愛いビジュアル、凛々しさと可愛さを両立した声……127秒で心を奪われましたね、そのギャップに。ただ王子様系というだけでない、彼女にしかない魅力を感じるPVです。
 可愛い見た目をしていながらカッコいいアイドルを目指すという、ある意味逆境スタートともいえるストーリーがどう展開するのかも気になる!

可愛い王子様系アイドル、有村麻央の魅力の一端を紹介! 実は意外とチョロい一面も……?【学園アイドルマスターレビュー】

 というわけで、SSRプロデュースアイドルを有村麻央に決めて、さっそくプロデュース開始。ここからが俺の『学園アイドルマスター』と言ってもいいのかもしれません。

 ここからは、彼女の個別ストーリーについて触れていきます。ストーリーの核心的なネタバレはないですが、一部中盤以降の写真もあるのでご了承ください。なお、ゲームシステムなどについては後述します。

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 事前情報でも公開されていますが、“可愛さ”を押し付けられるのにウンザリしている様子の麻央。年齢を重ねるにつれて女の子らしくなっていく自分に戸惑いながらも、真っすぐに「カッコいいアイドルを目指す」という決意を語る姿がすでにカッコいいです。

 ただまあ、それでもにじみ出る可愛さは隠せないわけで……ビジュアルもそうですが、リアクションがとにかく可愛いんですよね。

 とはいえ、本人が“可愛い”を嫌がっているのも事実。彼女のプロデュースでは、てっきり「可愛い」は禁句か地雷ワードになるものかと思っていました。

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 しかし、その予想はいい意味で裏切られることに! くわしくはネタバレになるので伏せますが、彼女の目標や矜持は尊重しつつ、新たな方向性を提案するプロデューサー(プレイヤー)がとにかく有能です。

 おそらくアイドルごとのストーリーでも変わるとは思いますが、本作のプロデューサーは常にプレイヤーの予想の上をいく判断力を発揮します。プロデューサー科に所属する大学生設定ですが、有能すぎてそんな感じがしない! 敬語なのもあって、個人的なイメージでいうと髭の生えた老紳士のようなイメージになっています(笑)。

 シリーズごとにプロデューサーの個性が異なってくるのも、『アイドルマスター』シリーズの魅力のひとつですよね。ある意味、プロデューサーは隠れた主役であると改めて思わされました。

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 ちなみに麻央は麻央で、そこまで可愛いと言われるのに拒否反応があるわけではないようです。自分の目標を否定されるのがイヤなだけで、「可愛い」と褒められてもふつうに照れるのは意外な反応。

 とあるコミュでプロデューサーから怒涛の「可愛い」連打を受けたときのリアクションがとにかくいいので、ぜひその目で確かめてみてください。第一印象からは予想できませんでしたが、この娘意外とチョロ可愛いのかもしれない……!

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 そんな麻央ですが、実はけっこうなものの持ち主だったりします。(何とは言いませんが)この身長で85もある!

 初期のステージ衣装はカッコいい寄りですが、今後そのスタイルのよさを生かすような衣装が実装されるのも期待ですね。

基本的なゲームシステムはシミュレーション+カードゲーム! アクションやリズムゲームの要素はなく敷居は低め【学園アイドルマスターレビュー】

 ここからは簡単にゲームシステムの基本や魅力を紹介していきます。

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 本作のジャンルは、アイドル育成シミュレーション。アクションゲームやリズムゲームのような要素はなく、シミュレーションとカードゲームを融合したような戦略的な育成が楽しめます。

 レッスンなどで各パラメータを上げていきつつ、中間試験および最終試験での上位入賞を目指すのが主な目的。最終試験で上位を獲得して合格するとライブに挑めます。

 画面の右上で、あさり先生が足りないパラメータなどを教えてくれるので、慣れないうちはこのアドバイスに従って進めていけば問題ないです。

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 レッスンや試験ではスキルカードを選ぶことでゲームが進行。提示されるスキルカードは基本的にランダムなので運の要素もあります。スキルカードは体力あるいは元気を消費して使用し、強力なスキルカードほどより消費が重たくなる傾向です。

 レッスンの場合、スキルカードの効果によって一定のパラメータを稼ぐとレッスン成功。試験も基本的な流れは同様ですがスコアを稼いで最終的に上位に入賞することが目的になります。

 リアルタイムで進行するわけではないので、カード選択はゆっくり行うことが可能。スキルカードの効果も複雑すぎないので、カードゲームに苦手意識がある人でも楽しめるバランスになっています。

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 プロデュースアイドルごとに二つのプランがあり、“センス”と“ロジック”では登場するスキルカードやP(プロデュース)アイテムの種類が異なります。

■プラン“センス”の主な効果
好調:パラメータ上昇量を50%増加
集中:パラメータ上昇量を値分増加

■プラン“ロジック”の主な効果
好印象:ターン終了時に好印象の値分のパラメータを上昇。ターン開始時に好印象が1減少
やる気:元気の増加量を値分増加

 ちなみに、今回主にプロデュースした麻央のプランは“センス”。同プランのアイドルをプロデュースする際は、ノウハウが共通している部分が多いのでスムーズにプレイできるのがうれしいポイントですね。

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 プラン“センス”では、なるべく“好調”状態をキープしたうえで“集中”を高め、チャンス時に一気にスコアを稼ぐという立ち回りが重要に!

 一方、プラン“ロジック”は序盤から“好印象”の値を稼いで長期的にスコアを稼いでいくのが大事。計画的なスキルカード選びが重要になる印象です。プランによって戦略性がガラリと変化するのが新鮮でいいですね。

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 スキルカードはレッスンなどで獲得できます。複数の候補のなかから入手するスキルカードを選べる機会が多いので、自分なりの戦略性をもってスキルカードを突き詰めていけるのが楽しいです。ちょうど、カードゲームのデッキ構築のような感覚ですね。

 スキルカードの強化なども可能で、慣れてくるとどのスキルカードの優先度が高いかわかるようになってきます。うまく狙い通りのスキルカードを選んでいけたときの「今回はいける!」感がすごく、ノウハウがわかるほどに加速度的に楽しくなってきます。

最終試験で上位に入賞する難易度は比較的低め! 周回を重ねて成長を実感できる作りで繰り返しプレイするのが楽しい【学園アイドルマスターレビュー】

 あるていどはプロデュースには運も絡みますが、1回のプロデュースにかかる時間が短く、テンポがいいので失敗しても大丈夫! 手軽さとランダム性のバランスがよく、とにかくプレイしやすいのが魅力的です。

 ちなみにストーリーを読む時間を含めない場合、1回のプロデュースにかかる時間はおよそ十数分ていどかと思われます。

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 1回のプロデュースを終えると、育成アイテムおよび“メモリー”が獲得可能。

 “メモリー”はプロデュースごとにセットできる装備品のようなもので、特定のスキルカードを入手できるほか役立つアビリティを獲得できます。“メモリー”の性能は成績がいいほどよくなるので、周回を重ねるごとにしっかり戦力を強化していけます。

 最終的には、この“メモリー”の性能を突き詰めていくのがやり込み要素になりそうですね。ちなみに“メモリー”は4種類までセット可能で、他プレイヤーからレンタルすることも可能です。

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 最終試験で3位以内に入賞するとライブに出場できますが、入賞の敷居は低く、よほど失敗しない限りはライブを見ることができると思います。

 ライブ中は撮影も可能で、そこで撮影した写真が“メモリー”の画像となります。アイドルの一瞬の輝きを写真に収めるのは、なかなか緊張感がありますね。性能には影響しませんが、可能な限りいい写真を撮影したくなるのはプロデューサーとして当然の気持ちです。まるで気分はカメラマン!

 ちなみに撮影した写真で“メモリー”に採用しなかったものも、画像として保存することが可能です。

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 最終成績によって出場できるライブの種類は異なり、ギリギリ入賞のときは学園の屋上でわずかな観客相手のライブだったのが、最終的にはアリーナでのライブに! アイドルとしての成長を実感できて感慨深いです。

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 なお、同じアイドルの2週目以降のプレイでは、初対面ではなくしっかり進行に応じたリアクションをとってくれます。これは意外でしたね。周回を重ねて成長して、じっくりとライブ出場を目指していくのはアイドルとの二人三脚感が出ていていい感じ!

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 ちなみに、各アイドルのTrue Endを見るには、とある条件を満たす必要がありました。

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 アチーブメントを達成することでプロデューサーLvが上昇すると、強力なスキルカードを獲得できるようになるなどの恩恵も。

 アチーブメントは複数のアイドルを育成すると開放しやすいので、戦力の増強のためには多くのアイドルを育成するのが推奨です。

 どんなプレイスタイルであっても着実に戦力が強くなっていくので、1回1回のプロデュースが無駄にならないのはうれしいところですね。

才能開花(凸)の話や全体的な感想は?【学園アイドルマスターレビュー】



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 そのほか、サポートカードを育成することで育成が有利になったり、同じアイドル複数枚入手すると才能開花(凸)ができるなどの育成要素もありますが、こちらは比較的オーソドックスな作り。同ジャンルのゲームに慣れた人ならチュートリアルなしでもすぐに馴染めます。

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 1周のプレイ時間が短めでサクッと遊べる敷居の低さが特徴的な本作。全体的にシステムも整理されていて分かりやすいので、シミュレーションゲームに苦手意識がある人こそ触れてほしい作品です。

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 今回プロデュースした麻央以外にも気になるキャラクターが多数いたので、今からサービス開始がかなり楽しみ! サービス開始後は、麻央との絡みも多かった莉波かことねもプロデュースしていきたいと思っています。

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