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見ててください、俺の変身!『仮面ライダークウガ』変身ポーズがスイッチを押す動作になる変身ベルトに驚いた、昭和のライダーファンの思い出【メモリの無駄づかい】

文:うま

公開日時:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、『仮面ライダークウガ』の玩具、『ソニックウエーブ DX変身ベルト』について紹介します。

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『仮面ライダークウガ』とは


 『仮面ライダークウガ』は、特撮ドラマ『仮面ライダー』シリーズの作品の1つで、2000年1月30日から2001年1月21日まで放送されました。テレビシリーズとしては、『仮面ライダーBLACK RX』の放送終了以来、約10年ぶりの新作です。

 人類を抹殺する謎の集団“グロンギ”から人々を守るため、冒険家の五代雄介が古代のベルトをその身に宿し、仮面ライダークウガに変身して戦う物語が描かれています。

 のちに“平成仮面ライダー”と呼ばれることになるシリーズの記念すべき1作目となる作品でもあり、2024年現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』まで、毎年新作が作り続けられています。

 本作では、これまでにないさまざまな試みが行われているのが印象的でした。例えばグロンギは最初日本語を話さないので、何を考えているのかわからないまま人類に襲いかかってくるのがとても怖く感じられました。

 ほかにも、場面が切り替わるときに実在する地名とそのときの時間などが表示されたり、劇中のニュースや新聞で“未確認生命体第●号が現れ、死傷者は●人”といった描写も。これらの演出のおかげで、まるで本当に起こっている出来事なのではないかと思わせてくれました。

 ほかにも五代雄介という人物が非常に魅力的でかっこよく、彼を中心に描かれる人間ドラマに引き付けられた大人も多かったのではないでしょうか、

■仮面ライダークウガ 第01話[公式]



変身ベルトの玩具の進化に、昭和の仮面ライダー大好きおじさんが大はしゃぎ!【『ソニックウエーブ DX変身ベルト』の思い出】


 物心ついてリアルタイムで『仮面ライダーアマゾン(1974年)』を見て以来、『仮面ライダー』シリーズにドハマりした筆者。当時はさすがに小さすぎて見ているだけでしたが、その後『仮面ライダー(新)(1979年)』と『仮面ライダースーパー1(1980年)』が始まると、変身ベルトのおもちゃを買ってもらい、一日中腰に巻いて遊んでいたのを今でも覚えています。

 その後も、数年ごとにテレビや映画で新作が作られる『仮面ライダー』シリーズを追いかけていましたが、『仮面ライダーJ(1994年)』が劇場公開されてから数年間は、新作が作られていませんでした。

 時が流れ、いよいよ21世紀が目前に迫った2000年の1月。ファン待望の新作、『仮面ライダークウガ』が放送開始されたのです。当時すでに電撃PlayStationでライターとして働くほど大人になっていましたが、しっかりとハマってしまいました。

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▲筆者所有の『S.H.Figuarts(真骨彫製法)仮面ライダークウガ マイティフォーム』。

 仮面ライダー好きかつ玩具好きとしては、クウガのおもちゃをどんどん買い集めていきました。このころのおもちゃの進化には、かなりビックリしました。『DXビートゴウラム』では携帯電話型のおもちゃが付属していて、携帯電話とビートチェイサー2000からそれぞれ五代雄介と一条薫の声がするんですよ。しかも赤外線通信で、2人の掛け合いも楽しめるというギミックまで搭載されていました。

 そんな『仮面ライダークウガ』の玩具で一番驚いたのが、クウガに変身するときに五代雄介の腰に出現する変身ベルト(アークル)の玩具、『ソニックウェーブ DX変身ベルト』です。

 まず、変身するときに劇中で鳴る変身音が鳴るんですよ! 昭和の仮面ライダーの変身ベルトは“光る回る”のキャッチコピーどおりに、ムギ球が光って回るだけだったのです。それが、“光る回る鳴る”になっているうえ、あのSEが鳴るんですから、たまりません。しかも腰の左右のバックル内に仕込まれたスピーカーから音がステレオで鳴るので、立体的に聞こえるのがかっこよすぎます。

 そのうえ、ベルト中央の発光部が、フォームチェンジするごとに対応する色で光るんです。パーツ交換とかせずに色が変わってくれるので、ちゃんとフォームチェンジしているかのような変身遊びが楽しめるんですよ。

 そして最も驚いたのが、変身するためのボタンの位置が左腰のバックルの上にあるということ! 劇中でクウガに変身するときは、決めのポーズで左手を左腰のバックルの上に添えているのです。つまり、変身ポーズをとるだけで、ちゃんと変身できるように設計されているのです。

■仮面ライダークウガ 第02話[公式]


 ちなみに、昭和の仮面ライダーの変身ベルトは、中央のバックル上部のスライドスイッチを動かさないと変身できませんでした。のちに『仮面ライダーBLACK』で、テレビで仮面ライダーが変身するときの光に連動して、発光・回転する“テレビパワー”というギミックが登場。その翌年『仮面ライダーBLACK RX』で、リストビットと呼ばれるブレスレットを振動させることでベルトが連動して作動するギミックを搭載するなど、進化していきました。その進化が、このクウガの変身ベルトでさらなる高みへと昇ったのです。

 購入後初めて腰に巻いて変身したとき、自分が子どものころにこういうおもちゃが欲しかったと思いました。そのぶん、大きくなった今、大人向けのギミックが満載された変身ベルト“COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)”でさらにリアルな変身遊びを楽しんでますけど!

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うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。


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